ビタミン・ミネラルをもっと知って、
食生活から健康づくり
美味しい食事が手軽に食べられる現代。
でも、栄養バランスは大丈夫?
現代では昔ながらの大家族は少なく、一人暮らしや共働き夫婦のみ、高齢者世帯なども増えています。それによって、朝食を抜いたり家族が揃って食べられないなど、食事のありようも変わっています。
今は手間ひまかかる調理をするのはなかなか難しく、手軽においしく、しかも低価格で食事を摂れる環境が整っています。便利になった一方で栄養バランス的に問題はないでしょうか。
下記のようなメニューが続くと、エネルギー摂取は問題ないのですが、脂肪の摂り過ぎになります。
また、品数が少なく野菜・果物・海藻等は摂りにくいので、ビタミン・ミネラルの不足が気になります。
手軽に食事が摂れる環境が整っている
ビタミン・ミネラル不足に注意
毎日野菜を食べてビタミン・ミネラル摂取!
実はまだまだ、量も種類も不足がちです。
量は十分?
現代の一般的な食生活では、ビタミン・ミネラルの主な供給源である野菜が、量も種類も足りていません。1)
種類は多い?
野菜料理を1回5皿程度摂ることが推奨されています。2)
多品目をまんべんなく摂るのはなかなか大変ですね。
三大栄養素※の働きをしっかりサポート。
ビタミン・ミネラルが大切な役割を果たします。
ビタミン・ミネラルは3大栄養素のようにエネルギーにはなりません。ですが、3大栄養素の働きがスムーズに行える潤滑油の役目を果たしていて健康維持や体質管理には大切な栄養素です。45~50種類ある栄養素はおたがいに作用していて、どれか1つ不足していてもバランスが崩れてしまいます。健康のためには、どの栄養素もまんべんなく摂る必要があり、ビタミン・ミネラルもとても大切なのです。
※ 炭水化物(糖質・食物繊維)・脂質・たんぱく質
ビタミン・ミネラルの一覧
ビタミン
- ビタミンA
- 肌や目の味方
- ビタミンD
- カルシウムを助ける(骨や歯)
- ビタミンE
- 抗酸化作用(老化防止)
- ビタミン B1
- 糖質をエネルギーに
- ビタミン B2
- 糖質をエネルギーに
- ナイアシン
- アルコールを分解
- ビタミン B6
- たんぱく質の代謝をサポート
- 葉酸
- 赤血球づくりを手助け(貧血予防)
- ビタミン B12
- 赤血球づくりを手助け(貧血予防)
- ビオチン
- 肌・髪の毛・爪の味方
- パントテン酸
- ストレス緩和をサポート
- ビタミンC
- 免疫力・美肌・老化防止
- ビタミンK
- 止血の働き・骨の味方
ミネラル
- カルシウム
- 骨や歯をつくる
- 鉄
- 血液の成分になる
- 亜鉛
- 爪や髪の味方
- セレン
- 細胞の老化防止
- ナトリウム
- 体内の水分調節
- カリウム
- 体内の水分調節
- マグネシウム
- 骨や歯の味方・筋肉の動きをなめらかに
- リン
- 骨や歯の味方
- 銅
- 血液づくりをサポート
- マンガン
- 体の代謝をサポート
- ヨウ素
- 子供の成長に・髪や肌の味方
- クロム
- 血糖値の安定をサポート
- モリブデン
- 肝臓や腎臓の味方
ビタミン・ミネラルの効果を最大限に発揮するために、
からだの状況に応じて摂りましょう。
ビタミン・ミネラルは人の体内では作ることができません。動植物や魚介・果実など、それらの栄養素を含む食べ物から摂取します。足りないと欠乏症の恐れがあります。
また、摂りすぎにも注意したいものです。
こんな時は基準値より多く摂る必要があります
- ・ストレスが多い
- ストレスでホルモンが分泌されて、その材料となるたんぱく質や合成に必要なビタミンB群・ビタミンCが消費されます。
- ・運動をする人
- 運動をする人は、効率よくエネルギーを生産したり、全身に十分な酸素を届けるのに必要な血液を作るために。
- ・病気の時
- 様々な病気が原因で必要量が増えることもあります。寝たきりの人が床ずれを防ぐためにも必要です。
【参考文献】
1)厚生労働省「国民健康・栄養調査」(平成29年より)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf
厚生労働省「健康日本21(第二次)」よりhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html
2)農林水産省「食事バランスガイド」より
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/attach/pdf/index-3.pdf