感染症予防や免疫力向上のためには、さまざまな方法がありますが、“医療のプロ”である看護師さんたちが一番多く取り組んでいるのは「栄養ケア」でした。栄養状態の悪化は、感染症リスクになるため、日頃から栄養をしっかり摂り、菌やウイルスに負けないからだづくりを行うことが大切です。

調査概要
調査内容：訪問看護現場における「感染症予防と栄養ケア」に関する実態調査／調査期間：2018年3月26日から4月27日／調査対象：全国の訪問看護ステーション8,212施設（訪問看護師対象）／調査方法および回収方法：郵送調査後、FAX及びインターネットにて回収／回答数：549件（回答率6.7%）／調査主体：ニュートリー株式会社

免疫力を上げる生活習慣

栄養ケア五大栄養素をバランスよく摂りましょう

感染症予防には免疫力を上げることが大切ですが、そのためにも栄養ケアが欠かせません。免疫力をつかさどる細胞は、たんぱく質や脂質などからできており、食べ物の影響を受けやすいからです。
栄養ケアの秘訣は栄養バランスに気をつけること。一汁三菜の揃った献立や、栄養補助食品を活用するなどして、５大栄養素をまんべんなく摂るようにしましょう。

• お酒は適量＆食事と一緒に
  血中アルコール濃度の過度な上昇は、免疫機能を低下させます。お酒は適量を、食事と一緒に楽しみましょう。
• EPAやDHAで血流を促して
  低体温は免疫力低下を招くため、日頃から血液循環を良くしておきましょう。血行促進に、EPAやDHAを含む青魚がおすすめです。
• 愛煙家はビタミンＣを
  煙草を吸うと免疫力維持に役立つビタミンＣが消費されます。愛煙家はビタミンＣを多く含む野菜や果物を摂りましょう。
• 加工食品が多い人は亜鉛を摂る
  加工食品をよく食べる人は免疫力の維持に必要な亜鉛が不足しがち。牡蛎や肉類、卵なども一緒に食べましょう。

参考文献：「介護保険施設のための できる！感染症対策」四宮 聡 著（株式会社リーダムハウス）2017 ／「免疫力をしっかり高めるコツがわかる本」監修：プルミエールクリニック院長 医学博士 星野泰三 発行：株式会社 学研パブリッシング ／「それでは実際、 なにをやれば 免疫力があがるの？」 著者：飯沼 一茂 発行：株式会社 ワニブックス ／「免疫力を上げる31のルール」監修：新潟大学名誉教授 安保徹　発行：株式会社 学研パブリッシング