問題解決する栄養療法⾷品

ドキュメンタリー 
食べられるってすばらしい!

ここで学べること
「食べられない…」を解決し、「食べられる!」を実現するまでのストーリーをお届けします。

30代、がんで胃全摘。食の楽しみを失いどん底へ...
川村さんが笑顔と自信を取り戻すまで。


思いもかけぬ病気で食の楽しみが奪われることがあります。川村さんは30代でがんを発症、胃と胆のうを全摘しました。手術後は、一度に食べられる量・種類ともに激減。食べるのも料理をするのも大好きな川村さんにとって、これほど辛いことはありませんでした。その辛い日々から救ってくれたのが「見た目もおいしいえんげ食」との出会いだったのです。


kawamurasan.png川村さん
夫と2人暮らし。以前はファミリーレストランに勤務。
1年前、30代でがんが発覚し、手術を受ける。
手術後に様々な症状があり食事に工夫が必要に。



がんで胃と胆のうを全摘。食べる量も種類も激減。


川村さんは、1年前の夏、胃がんを発症しました。もともと食べることも料理をすることも大好き。家族やお友達とのにぎやかな食事も大好き。手作りの料理を振る舞い、喜んでもらうことも楽しみの一つでした。


kawamurasan2.jpgがんがわかる前の川村さん。旅行先でも食が大きな楽しみ。



食を存分に楽しんでいた川村さんでしたが、胃がんの治療のため、胃と胆のうを全て摘出(全摘)することになったのです。まだ30代のことでした。
手術後は"食べること"に大きな変化が現れました。
「それまでは普通の人と同じくらいの量を食べていましたが、手術後は信じられないくらい少食になってしまいました。手術直後は、一食で食べられるのが、煮物ならばにんじん1つだけ、クタクタに煮たうどん1本だけ、温泉卵3分の1だけ...。」(川村さん)

食べられる量が減ったのは、手術後に起こった「のどのつまり感」も原因の一つ。食べられるものを探すのは大変でした。思うように食べられない状況が続き、体力も大きく低下。栄養を補給しようにも、高濃度の栄養補助食品なども受け付けませんでした。少し動くのが精一杯で、自分が食べるものはもちろん、家族への食事も思うように作ることができず、体重は10kg以上減ってしまったのです。
もともとポジティブな性格だという川村さんですが、食の楽しみを失い、精神的にも大きく落ち込む日が続きました。



見た目もおいしいえんげ食との出会い。


自分でも食べられるものはないか、情報収集に苦労していた川村さんは、ニュートリー株式会社のメールマガジンで見つけた「見た目もおいしいえんげ食 外食体験会」に参加します。
「えんげ食」とは、飲み込みにくい形態の食事を飲み込みやすく調整した食事のこと。ペースト状にするほか、とろみをつけたりゼリー状にしたりします。
えんげ食に対して、あまり良いイメージを持っていなかったという川村さんですが、この外食体験会で大きな出会いがありました。当日提供されたのは、飲み込みやすさだけでなく見た目にも配慮された「見た目もおいしいえんげ食」でした。メニューは、和食の料理人による握り寿司ゼリー、ようかん、とろみをつけたビール。握り寿司の具は、鰻の蒲焼き、天然ビワマス、鴨ロースなど、とても豪華です。


kawamurasan3.jpg外食体験会当日に提供された寿司ゼリーととろみビール



「お寿司はネタもシャリもゼリーになっていて、見た目もお寿司そっくり。食材の味ほぼそのままで、喉の通りも柔らかく、久しぶりのお寿司をたくさんいただいてしまいました。えんげ食のイメージがまったく変わりましたね。」(川村さん)


kawamurasan4.jpg登壇者と笑顔で話す川村さんとお母様



料理人に「食材をミキサーにかけてゼリー状に固める」という方法を教わった川村さん。さっそく翌日から、ニュートリー社製のゼリー化材やとろみ材を使って見た目もおいしいえんげ食づくりにチャレンジし始めました。



自分でもえんげ食作りにチャレンジ。カップ麺も鶏のから揚げもえんげ食に。


もともと料理好きな川村さんは、自分の好きなもの、自分が食べたいと思うもの、栄養が摂取しやすいメニューなどをどんどん作りました。


kawamurasan5.png材料は、鶏肉、豚肉、白身魚、卵、じゃがいもやかぼちゃといった野菜など。
素材を生かした料理の他に、市販の食品も活用しています。
例えば、カップ麺や鶏のから揚げ、自分が好きなお菓子、野菜ジュースなども、
ゼリー化材やとろみ材を使って楽しんでいます。



自分で作り、食べられることが食への喜びを思い出させてくれた。


こうして日々の食事にえんげ食を取り入れるようになった川村さんは、ポジティブさを取り戻していきました。


kawamurasan6.jpgえんげ食を作る川村さん



「外食体験会参加前は、料理すること、食べることがとにかくストレスでした。しかし外食体験会に参加して、ゼリー化材やとろみ材を使えば、自分も食べられるものを作ることができる。ひと工夫するだけで、もう食べられないと諦めていた物も食べられると思うと、作る意欲がわいてきました。」(川村さん)
家族からみても、外食体験会以降の川村さんの回復ぶりは明らかでした。
「妻はもともと創作料理を作ることが好きでした。えんげ食が、料理をする楽しみ、料理を振る舞う喜びを思い出させてくれたように思います。」(川村さんのご主人)
「外食体験会に参加してから、自分の体のことも前向きに考えられるようになり、おいしいものを人にも食べさせてあげたいという心意気が戻ってきました。ポジティブな娘が帰ってきたと嬉しく思っています。」(川村さんのお母様)



kawamurasan7.jpg家族で川村さんが作ったえんげ食を楽しむことも



食べられる喜びを取り戻した川村さん。同じように胃の摘出などで食べられなくなった方々に伝えたいメッセージがあります。
「料理には様々な行程があります。買い物をしたり、レシピを考えたり、調理中に試行錯誤したり、盛り付けを考えたり...考えて実行するなかで、作る意欲、食べる意欲、食べてもらう意欲がわいてきて、自信もついてきました。自分も楽しむことができて、家族にも喜んでもらえるなら、こんなに嬉しいことはありません。同じような状況の皆さんにもぜひ、少しずつでもチャレンジしてみていただきたいですね。」(川村さん)



制作:メディバンクス株式会社 『食べられる喜び』応援プロジェクト
※この記事の内容はニュートリー製品をご使用された方の体験談です。摂食嚥下の状態によって対応が異なりますので、使用にあたってはまず主治医・栄養士などにご相談ください。
※内容は2023年8月取材当時のものです。